総務省のベンチャーマニュアル

「事業計画作成とベンチャー経営の手引き」及び「事業計画作成支援コースの
運営とベンチャー支援上のポイント」の公表
http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/080307_3.html


起業本の教科書のようなイメージを受けた。ただし、マーケティング教科書系ではない。
まぁ見てもらうのが手っ取り早いけれども、ほんとに教科書ぽい。

7.顧客・ユーザー特性
■何を書くべきか
顧客の切実なニーズは何か、どうしてその顧客か、
その顧客がどういうことにどのくらいお金を払うのか、できるだけ具体的に書く

■何を書くべきか検討上、および書く上でのポイント
􀁺 いったんは顧客の側に立ち顧客のビジネスシステム、顧客の事業環境、
競争状況をわかりやすく説明した上で、顧客の切実なニーズを解き明かす

などである。
ちなみに総ページ数219ページという気合の入れよう。


このマニュアルを作成した意図はどこにあるんだろう。。。と考えると、
普通に捉えて「日本の経済成長を維持するための基盤作りの一助」なんじゃなかろうか。
こんなのを作成したからといって、本マニュアルの狙いに書かれている、

事業計画作成について詳しく記された書籍は10年来多数出版されているが、その結果として高成長ベンチャーが続々生まれた、という状況にはまだあまり至っていない

高成長ベンチャーが続々生まれるという状況はありえないと思うけども。
アメリカみたいに失敗しても個人の資産には影響を与えない資金源を増やしたほうが近道だと思う。
でもまぁ、書籍には無いようなちょっと本音トークを編集した内容も書かれているのと、
確かにベンチャーってこういうものなのかという全体感は掴める気がする。


何はともあれ面白いと思ったし、知識として知っておいて損はないし、総務省GJ!